今日は、道場の会員さんからいただいた、とても印象的な言葉をご紹介したいと思います。
その方を、仮にOさんとします。
Oさんは50代後半の会社経営者。
道場ではパーソナルトレーニングを受けてくださっています。
いつも本当にハードなトレーニングをされる方で、時にはこちらが心配になってしまうほどです。
そんなOさんに、ある時こんなことを聞いてみました。
「体は大丈夫ですか? どうしてそんな自分自身に厳しくできるんですか?」
すると、Oさんはこう答えてくれました。
「体は毎日痛いけど、深く考えずに、まずは来てみる。来てみて、調子が悪ければその時に考えればいい。」
なるほど。
これは、すごくいい考え方だなと思いました。
考える前に、まず行動してみる
私自身も、別のジムへ自分の練習に行っています。
そこは自分よりずっと若く、レベルの高いメンバーが多く在籍し、練習も相当ハードです。
そのため、時には「今日はきついな」「今日は行くのをやめようかな」と、足が遠のきそうになることがあります。
そんな時、Oさんの言葉を思い出すようになりました。
まずは何も考えずに行ってみる。
行ってみて、本当に調子が悪ければ見学すればいい。
早めに切り上げて帰ってきてもいい。
そう考えると、不思議と気持ちが軽くなりました。
そして実際に行ってみると、面白いことに気づきます。
今日は調子が悪いと思っていたのに、意外と体が動く日もある。
反対に、今日は調子がいいと思っていたのに、全然体が動かない日もある。
心の状態と体の状態は、必ずしも一致しているわけではない。
若かりし頃はそんな事は考える事もなく、ただただ稽古するだけでしたが、衰えていく自分自身の身体と向き合う様になって初めて実感したことでした。
心と体を一致させる難しさ
試合でも、同じことが言えると思います。
試合当日に最高のパフォーマンスを発揮するためには、心と体の状態を整えていく必要があります。
しかし、これが本当に難しい。
気持ちが充実していても体が動かないこともある。
体の調子が良くても、気持ちが乗らないこともある。
その両方を試合当日にうまく一致させるには、それ相応の経験が必要なのだと思います。
そう考えると、心と体を自分の思い描く状態に持っていける人こそ、一流と呼ばれる人たちなのかもしれません。
仕事や経営にも通じること
もう一つ、Oさんの言葉を聞いて感じたことがあります。
それは、こうした考え方はトレーニングだけでなく、仕事や経営にも通じるのではないかということです。
Oさんは会社を経営されています。
ビジネスには慎重に考えなければならないこともあります。
大きなリスクを伴うことを、何でも考えずにやればいいという話ではありません。
ただ、日常の中にある小さな挑戦や、自分が行動すれば変えられることについては、考えすぎて動けなくなるよりも、まずやってみる。
うまくいかなければ、その時に考えればいい。
そういう姿勢が、さまざまな経験につながり、結果として仕事や経営にも良い影響を与えているのかもしれません。
まずは行ってみる。
何かを始める前に、いろいろと考えてしまうことがあります。
今日は疲れているから。
うまくできないかもしれないから。
周りについていけないかもしれないから。
考え始めると、やめる理由はいくらでも出てきます。
でも、実際に一歩踏み出してみると、思っていたほど大変ではなかったり、意外とできてしまったりすることもあります。
もちろん、本当に体調が悪い時や無理をしてはいけない時は別です。
大切なのは、必要以上に自分でハードルを上げないこと。
まずは行ってみる。
ダメなら、その時に考えればいい。
Oさんからいただいたこの言葉は、私自身の気持ちをとても軽くしてくれました。
何気ない会話の中にも、学ぶことはたくさんあります。
会員さんから教えていただくことも、道場を運営する楽しさの一つです。
Oさん、素敵な言葉をありがとうございました。
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